惜しまれる技術の木型職人・・・。
私が入社した17年前には6~7社あった木型屋さんも廃業や仕事減による取引減少で、現在では2社になってしまいました。
そのうちの1社は後継者がおりますのでCADとマシニングを導入され、残りの1社は後継者がおりませんのでお一人で続けておられます。
この木型職人さんはノミとカンナを巧みに使って図面通りのものを作製していきますが、毎回驚かされます。
今でこそ検査ゲージ(検査治具)もCAD/CAMにより製作していますが、当時はマイラー図面(線図)と呼ばれるものからハンドワークで試作用の検査ゲージを造ることもありました。
今日お邪魔させていただいたときに撮影した年季の入った道具。
手際よく扱う姿がかっこいい。
『 大したものじゃないから・・・ 』と苦笑いをされましたが製作途中のモデルを思わず撮ってしまいました。
『 一人で話し相手もおらんでな~ 』とぽつり・・・。
あと何年続けていただけるか分かりませんが、ちょくちょく工場にお邪魔させていただきます。